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斜め読み 2.伊右衛門


 東急、大井町線の中。電車の壁にかかった広告です。

 いわずと知れたお茶の広告。定番の中の新製品みたい。
 伝統的でちゃんとしたお茶であるブランドイメージを伝えること。そして新しい製品をさりげなく。

 本木さん、宮沢さん、そして多分撮影は上田さん。
 ビッグネーム揃い踏み。「日本の やさしい 味がする」のコピーもいいですねぇ。
 
 壁に対して真正面から。真っ直ぐ。ちゃんとしていることもこれで確実に伝わります。
 壁のボケ方が大きいので、大判カメラか口径の大きいレンズ。垂直もちゃっと出して。ちゃんとちゃんと。 
 陰影のほとんどない照明なので、多分、全面ディフューザーみたいなことになっているんじゃないでしょうか。全部見せる、隠さない。
 
 本木さんはやや横向き。宮沢さんは本木さんの方を向いて。男がドンと構えている風も、伝統的。

 子供がやる気なさそうですね。子供に言っても仕方ないけれど。ぐったり、とまでは言わないけれど、身体が動いていない。撮影に疲れたのかしらん。なんてことではなくて、おとなしく見えるこのカットを選んだのでしょう。
 主役は子供ではありません。しかし、二人の間の子供を想定することで、子供にも安心して飲ませられる、という安全性、安心感を伝えることができます。
 
 総じて「日本の やさしい 味」。うまいなぁ。

 こういう撮影の時は、子供を何人も用意しておくようなことを聞いたことがありますが、さて、どうだったのでしょう。

 







ぐるぐるパノラマ、ちょい見せします。

 パノラマミラー方式ではありませんが、こんなのを作りました。
 我が故郷、愛媛県西条市の西条祭りです。
 ご高覧ください。
 
 ココココをクリックすれば別々のを見られます!








斜め読み1.ミラバケッソ


 東急大岡山駅の看板。
 アルパカで有名になったミラバケッソ。テレビCMで知っているから、すぐにわかります。
 未来に化ける素材。ミライと書くと、どうしてかミイラに見えて、ミイラに化ける素材。関係ありません。
 全体として、近未来、緊迫感、秘密の作戦、みたいなニュアンスで、「ミライに化ける素材」を開発している企業イメージを伝えるのが目的でしょうね。下の文字も昔のコンピュータ文字みたいな感じで、未来的。
 背景、ヘリはもちろん合成。人物とアルパカも一つ一つが別撮り。手前から、アルパカ、女の子、左の男性、中央子供、右のサングラスの男、最後尾の女、の順ですが、子供はちょっと小さすぎるかな? それぞれの顔の光の方向がバラバラなので、合成とすぐにわかります。最後尾の女のメガネの映り込みは、「コボルト パラ」のような傘。
 女の子の持つ緑の筒はなんでしょうね。光るものを作ったのか? ただ、左の男の耳周辺を照らす緑の光はちょっと不自然なような。と考えると、緑の光も合成かもしれません。
 ストーリーとしては、この緑の筒が「ミラバケッソ」で、女の子はヒロイン、左の男性は科学者、それを追うスパイ二人、子供は超能力をもつキーマン? アルパカは?








写真斜め読みを始めます。

 電車に乗ったり、町を歩いたり、雑誌などを見るにつけ、この写真はどうやって撮ったのだろう? 何を意図して企画されたのだろう? などと考えるクセがついてしまいました。
 ならいっそ、考えたことをちゃんと記録すれば、考えも深まるし、撮影のヒントも頂戴できるし、いいことづくめ、というわけで、斜め読み。
 思い返せば、赤瀬川原平さんが「鵜の目鷹の目」ってのをやっていたことも思い出したりして。ああ、こういうことだったのね、とちょっとわかったような気にもなったりで。
 こういうのって、著作権やら感情的なモヤモヤがあるらしくて、雑誌などではなかなかできない企画なのです。記憶によれば(記憶違いかもしれないけれど)赤瀬川さんの企画でも、どなたかの作品を取り上げたら、その作家から文句がでたこともあったりしたようです。だから、文句がでない作品しか取り上げられない、という足枷があるわけです。
 個人的には、公開した作品であれば、誰がどのように取り上げようが文句を言うのは筋違い、と思ってはいますけれど・・。ただ、ディズニーみたいな話もあることですし、怒ったモノ勝ち的なところもあるのでしょう。
 触らぬ神に祟りなし。
 あえて触ろうなんてココロはありません。ただ、後続の輩の勉強の為と、寛大な御処置をお願いいたしたく。
 ま、「藝術写真捏造博覧会」では、もっとヒドイことをした経験もありますが。平身低頭。

















見たいこと、見せたいこと

 多分、「技術」にならないところが面白いんでしょうね。
 
 撮影技術、撮り方、見せ方・・・・そういうのがあらゆるシーンで常套化していて(撮る側、撮られる側、見る側、見せる側・・全ての立場が共犯関係的に「それでよし」とする構造がある)、だからそうでないように見えるのが面白い(そういうのもは、構造の外であるから、本来ありえない。だから面白い)。

 見たことのない被写体、見たことのない撮り方、見たことのない見せ方・・・。

 歳のせいもある。いろいろ見てきたから。フォトジャポン編集部、ツァイトフォトサロンにMIN、コマーシャルスタジオ、そして写真館、ネットショップ・・・。いろんな方面から見る経験もできてしまった。
 悪い意味でいうと、知ったかぶりになっているんでしょう。だからといって、見なければよかったということにはならない。それぞれが得難い経験であったし。
 今の頭で若い頃にもどりてぇな。とは、多分、誰もが想像することでしょうが、それは無理。

 そういえば昔、荒木さんがどこかで書いてたけれど「面白がる」の「がる」というのがいいですね。

 行き詰まりなんて考えるもそろそろ止めにして、面白いことを探しに出かけようと思います。
 何を撮るか、どう撮るか、どう見せるか・・単純なことではあるのです。
 

 







もうすぐ校了。

 今年の春から始めた本の、最後の最後の校正が終わりました。
 月末に新刊がでます。







何が起こっている?

 いくつか。

1)ネットショップ/一般の人でも少し勉強するだけで、プロ以上の写真が簡単に撮れるようになった。・・・考え方の古いプロは使えないねぇ。と正直思うところ。

2)iPhone/買わなきゃ。アプリでいろいろ楽しめるそう。
パノラマも再生できるらしい。Kindleなんてのも、これからどうなるんでょうねぇ。

3)パノラマもそうだけど、カイトフォトなど、高度に趣味的なジャンルは、国内のしがらみを通り越し、世界と直接つながっている感。英語力は欲しいですねぇ。翻訳ツールも便利だけど。

4)編集でできること。いわゆる合成やレタッチだけではない。パノラマ、3D(遠山式などもデジタルならでは)、HDR・・・このあたりは、守旧派?にはなかなか理解しがたい世界なのかもしれない。

5)撮る/見る/共有する・・とりわけ「共有」の変化。

6)わりあい簡単に撮れるようになったこと、ネットでの写真の閲覧など・・「欲しい!」「見たい!」イメージが変わる?・・冷静に考えなおさないと。

7)日常的な「撮られる体験」から、プロに頼んででも写真に撮られたい人たちが増えないかなぁ。


 







「行き詰まり」を別の角度から見ると?

 そんなこんなで、とりあえず一巡。

「行き詰まり」って、そう考えている人の頭の中にだけあるもののようで、人が生きていれば「行き詰まり」なんてどうにかなるところがあるのかもしれません。
 要は、どこに居るか? どう動くか? 例えば、今日、フィルム大判カメラで仕事をしようったって無理でしょう。やり方はあるだろうけれど、恐ろしく狭い範囲でしかできないわけですよ。
 立ち位置を変えれば、違った風景も見えてくるのですから、ここはいっそのこと、見渡しのよい視点を見いだす方向に動き出してみないとね。と思いました。

 例えば「デジタル化」というのもそうなのですが、実は「デジタル化」そのものがテーマということではなくて、「いわゆるデジタル化」によって、人と人とのつながり方が変わったことの方がはるかに大きい問題なんだろうな、と考えを改めてみます。

 知っている人には何を今更、なのでしょうが、「デジタル技術の進化」になかなかついていけない自分でも、このように考えるとまあ、技術などそれほど深く知らなくてもよいな、と割り切れるわけです。

 つまり見方を変えて、誰と誰がどのようにつながれるようになって、そこで写真はどのように役目を持つか? と考えれば、新しい写真のあり方も見えてくるのではないか。
 
 写真自体も実はそのような傾向があるわけで、ライティングや露出の「技術」が大切なわけではないのです。「技術」はあくまでも道具であり、道具がいろいろ変わったり高度化するのにアクセクすることはないのです。

 人と人のつながりが変わりつつある時代にあって、昔ながらの写真の考え方をごり押しするから無理がある。無理はかっこいいし、芸術に近いし、それはそれでいいのですが、そうでないあり方に慣れていく、ことも大切でしょう。

 ちょっとずつ、いろいろ新しいことを始めながら、次なる道を探っていこうと、ちょっと仕切り直します。







ほうき草が紅葉し始めました。

紅葉というよりも、実がついてきたのかな?
 老眼でよく見えません・・。
 全く知らなかったのですが、ほうき草の実って「とんぶり」なのですね。脱穀?するのが難しく、シロートでは無理そうです。








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